そういう日のこと

永遠に程よい空調。

カーテンの隙間から洩れる光。

ふいに暗くなり大雨の音に包まれる。

季節を失った心の、静かな静かな波。

やさしい尻尾が頬をなでる。

気がつくと、夢の底でみんな微笑んでいる。

 

天国に時間はないのに、悲しくなるのはいつだって明け方で、それは新芽のようにやわらかく踏みつけられる。