Q&A ボウイングの話
おはようございます。チェロ弾き しおりです。
最近、なぜかTwitterで「お題箱」(匿名でメッセージを送れるシステム)に質問をいただくようになり、特に「チェロの弾きかたに関するご質問」が届くようになりました。
私で大丈夫? 信頼できる人じゃなくない?(いろんな意味で)
と思いつつ、私に答えられることには、精一杯答えていく所存です。そして、私にとっても、とても勉強になります。有り難うございます。
が、Twitterだとすぐに流れてしまい、何度か見て練習をしていきたい方には分かりづらいんじゃないかなーと思い、ブログにまとめていくことにしました。ゆっくりゆっくり更新していくと思いますが、お付き合いください。
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《 ボウイングの話 》
「Q. ボウイングが震えてしまうんですがどうしたら良いのでしょう…難しいです…」
チェロを弾く上で、いちばん大切な基礎になってくるのが、ボウイングかなと思います。だからこそ、私も未だに、いちばん難しいです。
正しい音程で弾いていても、音がしっかり出ていなかったり、綺麗じゃなかったりすると、魅力が半減してしまうので、ご質問の順番とは異なりますが、ボウイングの話を最初に持ってきました。
まず、繊細な動きだと思い込みすぎないで欲しいなと思います。
弾きかたが分からなかったり、支える筋力が無かったりすると、どうしても音が震えてしまいます。震えれば震えるほど、何とかしようと思い、弓の手元のことに気を取られて、音が震えてしまうと思います。
もちろん、弓を繊細に使えるのは良いことなのですが、それは後からいくらでも調節できる部分なので、まずは震えずに音がでることを小さな目標としてください。
いっそのこと、目の前のフローリングの横線に合わせて、小さな車のおもちゃを掴んで、左右に走らせて遊んでいるような感じを想像してみてください。
まずは左手を押さえず、開放弦で、ガーガー弾きまくって、その感覚に慣れてみて下さい。そのくらいの雑さで大丈夫です。音のきれい汚いより、音が震えていないことが大切です。
そのとき、車のおもちゃは小さいですが、弓だと長いので、先にいくほど力が伝わりにくく、震えやすくなると思います。試しに、弓を逆にして、先の方を持って弾いてみると、元の方が重いので、震えずに出やすくなります。その感覚を覚えておくと、少し弾きやすいかもしれません。
ただし、持ちにくくなり、弓を落としやすいので、注意してください。手伝ってくれるかたがいらっしゃれば、少し弓の元(逆に持っているので、そのときは先に来ている)を軽く支えてもらえると、弾きやすいと思います。
さらに、曲で弾きやすくするために、ひじの使い方をマスターして欲しいです。右手のひじの重さを、振り子のように使い、音質を一定に保つ感じです。
これは言葉で説明すると長くなってしまい、分かりにくいので、動画を貼っておきます。
こんな感じで、なにか少しでも参考になったでしょうか?
あくまでも、考えかた・捉えかたの一例なので、色々な人の話を聞いたり、試したりして、ご自分の感覚を掴んでいただければいいなと思います。
質問者さんが、いい音を出せますように…!!!